ASaProjectから発売された『恋愛0キロメートル』攻略完了しました!
体験版から日常会話のテンポの良さに惹かれて、これはプレイせねばと思ってた作品であります。
では、以下感想です。。。
[共通パート]
体験版で見せてくれたとおり、このブランドのシナリオの売りの一つですね。個人的に共通パートを面白く描けるブランドは中身もハズレ無しだと思ってます。共通はダメでシリアスはおもしろいというブランドは割とありますが、共通を面白く描けるブランドはめったに無いので、そういう意味ではとても実力のあるブランドです。
主人公が『なんでこいつがモテるんだ?』の没個性主人公なのが残念ですが、それ以外での面白さはクロシェットを凌駕します。
個人的に共通パートハズレ無しブランドを5つ選べと言われれば普通にランクインします。
メタなネタを多用する尖った魅力を持ったテキストですが、会話のテンポとセンスの良さは好きな人は絶対好きなはず。
[乃来亜]
シナリオの満足度としては、普通のギャルゲレベル。
この娘自体の問題というのはさして浮かんでこず、ホームビデオの撮影という一つの事件の中で知り合った部長との問題を、『自分と関わった人には笑っていて欲しい』という乃来亜の行動原理を踏まえて解決していくというストーリー。
割りとあっさりと終わった感はあるのだけど、乃希亜はヒロインの中では人格が完成されているので、下手にこの娘に問題が発生してそれを解決するというプロットよりは、誰かの問題を解決したほうが自然なので、これはこれで良しという気もする。
確かにこの手のキャラはふつうのゲームではサブのギャグ要員なので、シリアスに恋愛するのは難しい感があるのでこの扱いは妥当かもしれない。むしろよくルートがあったものだと思うべきか。
[華]
ちょっと残念だったルート。ぶっちゃけ華ルートの印象のほとんどは最初の方の親父と希桜さんのコントにもっていかれている感がある。
このルートの最大の欠陥はまったく盛り上げようとする気がないところだと思う。主人公も主人公で、上手くいかなくなることが目に見えている行動を繰り返して『上手くいかない…』と嘆いているというわけの分からなさ。
挙句、ラストシーンはいよいよこれから修羅場かという時にぷっつりとED。なんだか歌のサビの2つ目のメロディーで曲が終ってしまったような残念感がある。
[実咲]
この娘は第一印象と本性が大体合ってるので、いいなと思った人は特攻しておkな鉄板キャラでした。その代わり面白さはあまりありません。
三角関係をテーマにしている部分は咲耶ルートと共通ですが、この娘は真ヒロインと呼んで差し支えないキャラなので咲耶ルートよりかはスマートに問題解決します。
王道で行きたかったのか、プロットも無難にまとめたい感がありました。しかしそれがかえって面白くなりそうなネタを潰している感もあります。例えば、途中の主人公の記憶が曖昧になっている場面で『まさかの双子入れ替えネタが来るか!?』と思わせておいて、結局主人公の思い違い&思い出補正でした☆というのは少しがっかりでした。
奇をてらわないことに力をいれるあまり主人公の最低さに拍車をかけてしまった、少し残念な出来です。、
最後にこのルートの主人公に一言言ってやりたい。
『(子供とはいえ)好きな娘が入院してんのに他の、しかも似たような娘といちゃいちゃするっていうのはどうよ? 見舞いくらい行くのが常識ではないのかい?』[咲耶]
テンプレなツンデレキャラのように見せかけて、実は姉妹の中でもかなり愉快な人。尾行シーンでのイカレ具合はリトバスの沙耶に匹敵する。でもあっちより変態。
そして、一番色々とめんどくせぇルート。そもそもなんだろう、物語の構造的におかしいんだよな。ギャグとシリアスの振り幅が激しすぎて、なおかつシリアスやっててもギャグが入るとすっきりしてしまう……不思議。
ぶっちゃけこの娘に関しては、恋人になっていちゃいちゃしている場面よりも、主人公を想って変態行為に走っている時のほうが見てて面白いしかわいいです。それが面白いから主人公はあえて気づかないふりをしている、という展開なら行為としては最低だけど話的に面白かったように思う。
[マヨ]
誰もが思ったに違いない、『せめて漢字当てろよ…』なお姉ちゃん。この人の印象を一言で言うと、『一見完璧そうに見えて実はダメな人、と思わせて
何もかもがダメな人。でもやっぱりいいお姉ちゃん』というよくわからない論法のキャラです。
振り返ってみると、この人のルートが一番スマートで平和なシナリオだった気がする。個別では一番美しく纏まってます。
[主人公]
まず最初にこれだけは。この話で起こる(わりと重要な)トラブルは
大体こいつのせい。いわゆるいつもの『こいつがモテて、ちやほやされる意味がサッパリわからん』ハーレム系主人公です。
ギャグメインの話とかヌキゲなら許せるんだけど、どうもシリアスが入る作品だとカンに触って仕方がない。
ただ、鈍感な奴自体は嫌いではありません。私が許せないのは、鈍感であることが自然ではない――筋が通っていないことです。鈍感でなければ話が進まないから鈍感に『されている』、作者の道具みたいな主人公が大嫌いなのです。
最も下手に「良い事言っていいとこ見せよう」的なことをしない、ハーレム系主人公のテンプレートを忠実に守っている部分は潔いと思います。
ただせっかく他キャラの造形が秀逸なんだから、主人公の造形も頑張って欲しかったと思います。
あ、でも序盤のツッコミの切れは好印象でした。このセンスを少しでも個性に生かせていればと思います。
ちなみに私は主人公がモテモテでもちやほやされていてもそれ自体は別に構いません。モテたりちやほやされるに値する個性があればなんの悪印象も持たず、むしろ好感を覚えます。
モテるにもちやほやされるにも、それ相応の理由がなければならない。私の主人公を観るポイントはこれに尽きます。
スズノネの幸村くんみたいな奴だったら良かったのになぁ……。あ、ぺけ君でもおk。
[総評]
とにかく日常シーンやキャラの掛け合いの場面を繰り返しプレイしたいと思わせてくれる業界でも稀有な作品です。個別ルートで失速するというのは前からの欠点みたいですが、そこを克服できれば十分名作レベルの作品を生み出せるブランドです。今作はどちらかというと、良作・奇作レベルです。
テーマ的には家族を描いた作品ですが、家族愛と言うよりは擬似家族間コミュニケーションを通じて育まれる男女の愛情がメインのように感じました。重い展開もありますが、比較的ライトに進みます。
万人に勧められる作品ではありませんが、とりあえず体験版のノリが好きな人は買って残念な気分にはなりません。個別でがっかりしても元が取れます。
個人的には、ブランド買いが出来る数少ないブランドのひとつとなりそうです。
次の作品も楽しみしています。
……そういえば年齢の低い順に攻略してるなぁ俺。。。別にロリコンジャナイヨ?
テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム
- 2011/10/30(日) 20:06:21|
- ゲーム
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